飼い主さまの気付きには、敵わない
こんにちは!ペトロア三原です。今日は飼い主さまの気付きで、ペットちゃんの病気発見となったお話し。
当店のお客様、サラちゃんは10歳のラブラドールさん。受診代行やお爪切りをご利用いただいています。
先日もワクチン接種で受診に付き添った際、『最近すぐにハァハァする』とのこと。獣医師に相談してみましょうというお話しになりました。
獣医師の見立ては、加齢による関節の痛み、もしくは心臓からきているものではないか?とのこと。関節は触った感じでは問題無さそうなので、血液検査をしてみて心臓の数値が悪かったら、心臓のエコー検査をしてみましょうということに。心臓OKなら、関節炎の検査と可能性を1つずつ消していくことに。
サラちゃんは、血液検査で引っ掛かったため心臓のエコー検査と進み。結果は拡張型心筋症でした。
拡張型心筋症は犬の心筋症の中で最も多くみられるタイプです。特定の犬種あるいは特定の家系で発症する傾向があるため、遺伝性の病気の可能性が考えられています。そのほか、栄養の欠乏や薬物による誘発、代謝異常などによって心筋の活動性が低下したことが原因として挙げられることがあります。心臓から肺あるいは全身に血液を送り出す心室の空間が異常に拡張してしまい、本来、心室の筋肉が持ち合わせている収縮機能が不十分となり、心臓から血液を押し出すことができず、心臓内、さらには体全体に血液がたまってしまうことになります。その結果、全身に「うっ血」と呼ばれる血液の流れがよどんでしまう状態を引き起こします。胸部のレントゲン写真では心臓の拡大が確認され、エコー検査では右心室と左心室の内腔(心室の空間)が拡大していることが確認できます。この拡張型心筋症は6~8歳の成犬で多く発生する傾向があります。
アニコムHPより
心臓の働きを助けるお薬の服用が始まりました。月1回の爪切りの際に様子を聞くと、ハァハァする事が減り調子が良く、以前は回れなかった近所を一周出来るように。
お薬を始めて心臓が治る訳ではありませんが、間違いなくこれからのサラちゃんの生活の質が向上しました。
今回は飼い主さまの小さな気付きによって、病気が判明しました。私達は『プロはさすがね』と言われることもありますが、やはり毎日お世話をされている、飼い主さまの気付きにはかなわないなと感じた出来事でした。
物言わぬペット達ですが、小さなSOSは出しています。その変化に気づいてあげて下さいね。
判断に困った場合、いつでも相談受け付けます。また当店はアニマルコミュニケーターがおりますので、お手伝いさせていただきます。