狂犬病ワクチン予防接種

2022.1.19 10:30
千野はる奈
狂犬病ワクチン予防接種

こんにちは。寒くてこたつから出られないスタッフ千野です。

4月から6月は狂犬病予防注射月間です。今回は狂犬病ワクチンについてお話ししたいと思います。

狂犬病予防法では、狂犬病のまん延を防止するため、犬の飼い主に、登録・狂犬病予防注射の実施と、犬鑑札・注射済票の装着を義務付けています。

犬の登録を行うことにより、国内で飼われている犬の頭数、飼育場所等を把握することができます。
犬の飼育頭数等を把握することは、狂犬病発生時対策の基礎情報となるだけでなく、通常時の狂犬病ワクチン製造量の目安ともなります。

生後91日以上の犬を飼い始めたら30日以内に、犬の所在地の区市町村で登録し、犬鑑札の交付を受けましょう。

狂犬病は人畜共通感染症で感染経路として主な病原体は狂犬病ウイルスで、ウイルス感染をしているイヌ、ネコおよびコウモリを含む野生動物に咬まれたり、引っ掻かれたりしてできた傷口からのウイルスが侵入することで感染します。アジアやアフリカでは野犬、ヨーロッパではキツネなど、北米・中南米ではキツネ、スカンク、アライグマ、コウモリなど多くの動物(一部ペットも)が主な感染源となっています。人から人へ直接感染はみられませんが、角膜移植による感染の報告例もあります。

日本では、現在、狂犬病は発生していません。しかし、海外船舶からの不法上陸犬や、未検疫動物の侵入等、海外からの狂犬病の侵入の可能性は否定できません。国内で飼われている犬が、狂犬病予防注射で免疫されていれば、万が一、狂犬病が国内に侵入したとしても、国内での犬を介した狂犬病のまん延、すなわち人への感染を防ぐことができるのです。
狂犬病予防注射は、あなたの犬を守るためだけでなく、家族を、そして社会を守るために必要なことなのです。

生後91日以上の犬を飼い始めたら30日以内に、区市町村の集合注射又は動物病院で、犬に狂犬病の予防注射を受けさせましょう。
翌年以降は毎年1回、4月1日から6月30日の間に受けさせましょう。
動物病院で接種したときは、病院で渡された注射済証を区市町村窓口に持参し、「注射済票」の交付を受けましょう。
注射済票は、鑑札とともに、必ず犬につけてください。

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